Category Archives: 奨励賞

2023年度「日本デザイン学会奨励賞第3支部」報告

名 称
日本デザイン学会奨励賞第3支部
目 的
表彰制度による学生の研究・制作活動に対する評価
対 象
日本デザイン学会第3支部会員(教員)在籍の大学院、大学、短期大学において、 特に優秀な研究、制作を行った学生、大学院生
人 数
学部枠2名・大学院前期課程(修士)枠2名、大学院後期課程(博士)枠2名/各所属機関

受賞者:

(順不同)

金城学院大学

「花織」新たな花の飾り方
鈴木 亜季 (生活環境学部 環境デザイン学科 空間デザインコース)
推薦者:弓立 順子
フラワーロスに焦点をあて、廃棄花を利用したインテリア製品の開発を行った。花びらや茎などで作ることができるかの実験に始まり、新たな花の楽しみ方としてアートパネル5作品を制作した。更に制作した素材を使用したワークショップを開催し、フラワーロス課題の認知向上を試みた。作品の完成度のみならず、誰でも簡単にアート作品を作ることができる仕組みを模索した点が優れており、ここに推薦いたします。

椙山女学園大学

色弱者でも楽しめる食器と食材の組み合わせの研究
澤田 千穂 (生活科学部 生活環境デザイン学科)
推薦者:滝本成人
色覚ゴーグルを使用し、食材は和・洋・中・韓を実験した。次に食器は伝統的な食器で実験した。この結果、青い食器に黄色い食材を伸せることが、最も影響が少ないことを明らかにした。まとめでは、染付や金継など伝統技法を論じた。興味深い研究であった
micro -表面に機能があるものの理解を深める-
伊田 裕里菜 (生活科学部 生活環境デザイン学科)
推薦者:山下健
マジックテープやヨーグルトの蓋など表面に微細な加工を施すことで機能を持つものを、顕微鏡やマイクロスコープ等を用いて形状の特徴を調査し、特徴がわかる大きさに拡大して、さまざまな模型を制作した。鑑賞者が実際に体験することで、日常では意識しない技術に対する気付きを与えたことを評価した。

愛知産業大学

BE THE 1 〜あなたの運命の一着に〜アパレル業界における廃棄ロス問題の研究と提案
安井 陽香 (造形学部 スマートデザイン学科)
推薦者:森理恵
アパレル業界における問題点の解決に向けた本研究は、多くの人が愛着を持って長く着続けられる服を提供したいという思いから提案された。洋服のパーツ(身ごろ、襟、袖、ボタンなど)を店頭に陳列し、自分だけの洋服をデザインすることができる。オーダーメイドスーツとは違い、普段着を手軽に購入できる仕組みの提案である。古くなった服はパーツを替えて魅力あるものへ蘇らせる。愛着を持って長く使い続ける循環型ものづくりの提案である。社会課題に真摯な姿勢で取り組み、ブランディングからロゴマーク、商品デザインまでトータルで提案している点が評価できる。
人々の環境保護意識を促すコンテンツの提案(研究・開発)
森川 円麗(造形学部 スマートデザイン学科)
推薦者:廣瀬伸行
豊かな環境にいると実感し難い環境問題の啓発を目的とし、ユーザーと動物がチャット形式(対話内容に応じて変化する動物のイラスト付き)の分岐するストーリー体験の中で、徐々にユーザーの身近な行動と環境問題との関係について気づきを与える対話コンテンツを提案した。ユーザーに環境問題への危機感や喪失感を与えるために絶滅危惧種ホッキョクグマに焦点し、ユーザーとシロクマ間の数日間の対話で進行する分岐的なストーリー展開の中で最終的には環境問題に起因した動物の死という展開を作成した。制作だけにとどまらず、ユーザーに与えた環境問題意識を検証するためにユーザーの評価を定量的、定性的に分析し、ストーリー展開の問題点や改善点を明らかにしようと試みた点が評価できる。

福井工業大学

原子力防災ピクトグラム及び意識啓発グッズの提案
酒井 梨世 (環境情報学部 デザイン学科 メディアデザインコース)
推薦者:川島洋一
原子力防災のための公式ピクトグラムはこれまで存在しなかった。本作品は、学外より本学へ依頼されたピクトグラムを学生本人が制作した成果と、それを利用して原子力防災を促すボードゲームを制作している。このピクトグラムは、内閣府によって利用されることが検討されており、社会的意義が認められる。
着せ替え道路
縫田 陽和 (環境学部 デザイン学科)
推薦者:川島洋一
本作品では、人に優しい道路を取り戻すため、地域独自の色と模様が配置された新しい仕組みのボンエルフを提案した。研究対象とする実際の道路で歩行者へのアンケート調査を行うなど、制作だけでなく必要な調査も行った。
足羽川AQUAテラスにおける河川空間のオープン化による効果と課題
饗庭 大喜 (工学研究科 社会システム学専攻 デザイン学コース)
推薦者:川島洋一
福井市の足羽川における河川空間の利用実態や占用主体の事業スキーム・取り組みを分析し、その親水機能や課題を整理した。院生本人は、在学中に積極的に足羽川周辺の活性化活動に関与し、実践を通して得た知見と、学術的な調査・分析結果を合わせた優れた研究である。
小中学生を対象とした広報印刷物の提案とその評価 ~自治体により配布される広報印刷物の制作を通して~
葛西 朱里 (工学研究科 社会システム学専攻 デザイン学コース)
推薦者:川島洋一
本研究は、自治体が発行する印刷物の効果について実践的に調査を行うものであり、デザイン制作を主とする取り組みである。実行可能な研究計画の立案、アンケート等を用いた正しい計画の実行、論理的に正しい結論の導出など、奨励賞にふさわしいと認められるため推薦する。

名古屋学芸大学

チューニング・デザイン
川上 真里奈 (メディア造形学部 デザイン学科 プロダクトデザイン領域)
推薦者:黄ロビン
前期の研究では、影山氏一連の「余白デザイン」研究に基づき、「余白と曖昧の関係」を中心に事例研究・考察し、「デザインの余白の削減」の是非を論述。彼女の結論は「グラデーションで変化していく中から心地よいポイントを探る行為」を「ファインチューニング(微調整)」と定義。 その後、この独自のデザイン論から展開し、5点のファインチューニングデザインを提案。
書く・描く行為の考察
江頭 美保 (メディア造形学部 デザイン学科 プロダクトデザイン領域)
推薦者:黄ロビン
本研究の前半は、書く・描く行為についてアンケート調査をし、この行為の動機・感覚などを解析。 この研究の結果によって、従来の文具と違う視点から、ワクワクして書き・描きたくなる新たな文房具を提案。文具を再定義した研究である。
天然染めの経年美化を活かした テキスタイルデザインに関する研究
花井 菜月 (メディア造形研究科)
推薦者:黄ロビン
天然染料の耐光堅ろう性の低さに着目し、色相の経時変化の違う染料を重ね染めして色相が経時変化することを利用したテキスタイルデザインに関する研究である。一部のデニムやレザーにみられる経年変化を楽しむ志向とは一線を画すこの着想は高く評価できる。 さらに、色相変化を科学的に検証し、無限に考えられる色相の変化を予測して設計することを試みている。 新規性の高い研究内容であり、今後の展開も期待できる。 これらの成果をもとに制作した衣裳作品は、従来よくみられる自然志向とは異なり人工的な色彩と造形である点も新鮮である。(文責:島上祐樹)

名古屋工業大学

#工場萌え体験記
森下あゆ(工学部 社会工学科 建築・デザイン分野)
推薦者:伊藤孝紀
郷里である四日市市のコンビナート景観を観ることが、”萌える”ことだという。異なる視点から捉えると悪景観に思えるコンビナートを、その魅力を引き立てるように敷地を読み解き、空間デザインに落とし込んでいる。実直かつ観察眼に富んだ発想力と空間構成を評価して推薦するものである。

以上

2022年度「日本デザイン学会奨励賞第3支部」報告

名 称
日本デザイン学会奨励賞第3支部
目 的
表彰制度による学生の研究・制作活動に対する評価
対 象
日本デザイン学会第3支部会員(教員)在籍の大学院、大学、短期大学において、 特に優秀な研究、制作を行った学生、大学院生
人 数
学部枠2名・大学院前期課程(修士)枠2名、大学院後期課程(博士)枠2名/各所属機関

受賞者:

(順不同)

金城学院大学

アップサイクル事業のモデルケース~自動車の内装廃材を利用した商品開発~
原 蒼 (生活環境学部 環境デザイン学科 空間デザインコース)
推薦者:弓立 順子
SDGsを意識したアップサイクルの商品開発を行った。「誰にでも簡単且つ安全に制作できる」というコンセプトの元に、単にデザイン・制作を行っただけではなく、企業と連携し実践のワークショップを2回開催した。ものづくりを通した教育概念の在り方と、企業の新しい取り組みとしてのデザイン提案ができた。

名古屋学芸大学

エモーストコネクト
小澤 護正 (メディア造形学部 デザイン学科 プロダクトデザイン領域)
推薦者:黄ロビン
ジェンダフリーの時代において、男児・女児専用玩具の境目が無くなりつつある。綿密な意識調査と多量な市場調査・比較によって、男女問わずのヒーロー像を分析・解明。この研究に基づき、男女差のない玩具を提案。物語、キャラクターの設定から、おもちゃをデザインし、遊び方までトータルで考案したことを高く評価したい。
EMIEL
日比野 太郎 (メディア造形学部 デザイン学科 プロダクトデザイン領域)
推薦者:黄ロビン
前期のアンケート調査より、ユニックな2人乗りEVバイクのデザインを提案。運転するライダーを後方に、共乗者を前方に配置し、可変機構による1人乗りと2人乗り共対応できる、斬新なツーリングスタイルを実現。

椙山女学園大学

marble -廃プラスチックを使用した店舗什器の提案-
加藤 舞 (生活科学部 生活環境デザイン学科)
推薦者:山下健
大学の制作授業の過程で毎年廃棄されるPPシートの端材に着目し、端材から板材を成形して文具売り場用の小型什器の制作を行なった。廃プラスチックを利用した提案や廃材から作られる建材の事例は多くある中で、具体的な用途を定めて完成度の高い什器提案であったため、推薦いたします。また、什器制作の過程で出てしまう端材も再成形して、制作に再利用する点も評価しました。
kaleido light -部屋を彩る投影式万華鏡-
山田 玲愛 (生活科学部 生活環境デザイン学科)
推薦者:山下健
壁や天井に万華鏡の像を映す投影式万華鏡の提案である。空間全体に複数の像を投影するために、投影方向の異なる6つの万華鏡をかさ歯車で連結して、ハンドルを回すと複数の像が一斉に変化する機構を制作した。独自の機構を制作し、使用する鏡やレンズについても多くの検討を行うなどプロセス含めて評価し、推薦いたします。

福井工業大学

小説「1984年」をモチーフにしたタイポグラフィ・グラフィック制作
面谷 琢史 (環境情報学部 デザイン学科 メディアデザインコース)
推薦者:村井陽平
ジョージ・オーウェルの代表作「1984年」をモチーフとした卒業制作であり、作成したタイポグラフィ「Orwell」と、画像生成AI「Midjourney」で生成した画像を組み合わせたグラフィックの制作である。AIと人間の共同制作としての表現作品は、未来のクリエイティヴワークのあり方のさきがけとなる優れた制作であるため、彼を奨励賞に推薦をします。
Rakubo 限られた生活空間を活かした創作家具
米田 佳史 (環境情報学部 デザイン学科 都市デザインコース)
推薦者:村井陽平
本制作は、作者が大学生活をワンルームマンションで過ごした経験に基づき、発想されたものである。狭い室内に家具を配置すると、自由に過ごせるスペースが限られる。このことから、収納ボックスをPCデスクや仮眠スペースなど、様々な形態に変化させられるシステムを考案した。また、制作も自身の手で行っており、プロトタイピングを繰り返す中で課題を発見して完成度を高めていった。

名古屋市立大学

“収穫体験のメンタルモデル”を用いた木育什器の開発・検証
清島 樹 (芸術工学研究科 産業イノベーションデザイン領域)
推薦者:影山友章
“収穫体験”という人類が普遍的に備えるメンタルモデルに着目し、根菜を穴から抜き取ったり、果実を木からもぎ取るという新しい什器を創出した。野菜の移動販売車のデザインという産学連携プロジェクトにてそれら実現し、尚且つ、その什器の有効性を客観的に実証できていた点が評価に値する。

名古屋工業大学

芽吹く町薬場
大橋 毅志 (工学部 社会工学科 建築・デザイン分野)
推薦者:伊藤孝紀
地域に根差した風景を上手く活かしながら、農業と薬草、その加工から利用方法と役場機能との融合を図った新規性の高い作品である。地域の活性化と景観形成に寄与する意欲作であることから推薦する。
伝統⼯芸から拡がる居所 −まちで⾒守るフリースクール −
村上 諒叡 (工学部 社会工学科 建築・デザイン分野)
推薦者:伊藤孝紀
社会的に課題である子ども達のフリースクールのあり方と伝統工芸の職人が、空間のなかで連携しながらプログラムを形成する物語的な建築の提案である。京都の特殊地形を活かしながら、課題解決に取り組むためのサードプレイスを標榜した先駆的な空間であることから推薦する。

以上

2023年度「日本デザイン学会奨励賞第3支部」募集案内・フォーム

日本デザイン学会第3支部会員各位

日本デザイン学会第3支部
支部長 黄ロビン
奨励賞担当幹事 廣瀬伸行、石川義宗

「日本デザイン学会奨励賞第3支部」に関するお知らせ

日本デザイン学会第3支部では、支部会員のデザイン活動や研究活動の発表の場として、研究発表会、懇親会を開催し、会員間の交流を促進して参りました。これまでの研究発表会においても、学生・大学院生によって将来性を感じさせる優秀な作品や研究成果が発表され、学生間の刺激や交流が図られてきたと考えています。

日本デザイン学会第3支部幹事会の学生表彰制度につきましては、各所属機関(大学、大学院、短期大学)において優秀な研究・制作活動を行った学生・大学院生を対象とした「奨励賞」と、第3支部研究発表会においての優秀な研究発表・ポスター発表を対象とした「優秀発表賞」の2制度を設け、2013年度よりスタートさせています。

今回のお知らせは、各所属機関においての優秀な研究、制作活動を対象とした奨励賞表彰対象者の選考と推薦に関するお願いとなります。お手数をおかけしますが、本趣旨をご理解いただき、以下の選考方法、日程等をご確認いただき、表彰対象者をご推薦下さい。なお、2021年度より連名の表彰を廃止して、個人を表彰します。

名称

日本デザイン学会奨励賞第3支部

目的

表彰制度による学生の研究,制作活動に対する評価

対象

日本デザイン学会第3支部会員(教員)在籍の大学院,大学,短期大学において、特に優秀な研究,制作を行った学生,大学院生

人数

各所属機関

  • 学部枠2名
  • 大学院前期枠2名
  • 大学院後期枠2名
  • 短期大学枠2名

選考方法

各所属機関に所属するデザイン学会会員による選考(必ずしも所属機関代表や学科等の許諾を得る必要はない)

表彰

第3支部から賞状データをメール送付し,各機関にて印刷し行う

日程

  • 推薦期限 2024 年2月29日(別紙推薦書か本ページ内のフォームにて学生賞担当幹事に送付)
  • 賞状データ送付 2024年3月4日(各機関の卒業式日程を考慮)

お願い:奨励賞対象学生には、第3支部研究発表会での研究発表・ポスター発表をお勧めください。

推薦方法

以下の1,2いずれかの方法で推薦

1. 下の推薦書フォームへ入力して送信

2. 推薦フォーム書式(PDF)に記入したものを学生賞担当幹事にメール送付

送信先 学生賞担当幹事

学生賞担当幹事
hirose[at]jssd3b.jp([at]=アットマーク)

推薦書フォーム

推薦期限は終了しました。ご推薦ありがとうございます。

2022年度「日本デザイン学会奨励賞第3支部」募集案内・フォーム

日本デザイン学会第3支部会員各位

日本デザイン学会第3支部
支部長 黄ロビン
学生賞担当幹事 村井陽平

「日本デザイン学会奨励賞第3支部」に関するお知らせ

日本デザイン学会第3支部では、支部会員のデザイン活動や研究活動の発表の場として、研究発表会、懇親会を開催し、会員間の交流を促進して参りました。これまでの研究発表会においても、学生・大学院生によって将来性を感じさせる優秀な作品や研究成果が発表され、学生間の刺激や交流が図られてきたと考えています。

日本デザイン学会第3支部幹事会の学生表彰制度につきましては、各所属機関(大学、大学院、短期大学)において優秀な研究・制作活動を行った学生・大学院生を対象とした「奨励賞」と、第3支部研究発表会においての優秀な研究発表・ポスター発表を対象とした「優秀発表賞」の2制度を設け、2013年度よりスタートさせています。

今回のお知らせは、各所属機関においての優秀な研究、制作活動を対象とした奨励賞表彰対象者の選考と推薦に関するお願いとなります。お手数をおかけしますが、本趣旨をご理解いただき、以下の選考方法、日程等をご確認いただき、表彰対象者をご推薦下さい。なお、2021年度より連名の表彰を廃止して、個人を表彰します。

名称

日本デザイン学会奨励賞第3支部

目的

表彰制度による学生の研究,制作活動に対する評価

対象

日本デザイン学会第3支部会員(教員)在籍の大学院,大学,短期大学において、特に優秀な研究,制作を行った学生,大学院生

人数

各所属機関

  • 学部枠2名
  • 大学院前期枠2名
  • 大学院後期枠2名
  • 短期大学枠2名

選考方法

各所属機関に所属するデザイン学会会員による選考(必ずしも所属機関代表や学科等の許諾を得る必要はない)

表彰

第3支部から賞状データをメール送付し,各機関にて印刷し行う

日程

  • 推薦期限 2023 年2 月28 日(別紙推薦書か本ページ内のフォームにて学生賞担当幹事に送付)
  • 賞状データ送付 2023年3月5日(各機関の卒業式日程を考慮)

お願い:奨励賞対象学生には、第3支部研究発表会での研究発表・ポスター発表をお勧めください。

推薦方法

以下のいずれかの方法で推薦

  • 下の推薦書フォームへ入力して送信
  • 推薦フォーム書式(PDF)に記入したものを学生賞担当幹事にメール送付

送信先 学生賞担当幹事

学生賞担当幹事
福井工業大学 環境情報学部 デザイン学科 村井陽平 
popoduct[at]fukui-ut.ac.jp
([at]=アットマーク)

推薦書フォーム

過去の受賞者はこちらのページをご参照ください。

2021年度「日本デザイン学会奨励賞第3支部」報告

名 称
日本デザイン学会奨励賞第3支部
目 的
表彰制度による学生の研究・制作活動に対する評価
対 象
日本デザイン学会第3支部会員(教員)在籍の大学院、大学、短期大学において、 特に優秀な研究、制作を行った学生、大学院生
人 数
学部枠2名・大学院前期課程(修士)枠2名、大学院後期課程(博士)枠2名/各所属機関

受賞者:

(順不同)

愛知淑徳大学

発話位置・発話テキストを視覚化するコンテンツの開発
橋本 侑芽 (人間情報学部 人間情報学科 情報デザイン・システム専修)
推薦者:須藤 信
当該学生の研究では,発話位置・発話テキストを視覚化するために音源位置を推定するためのプログラムを独自開発し,静穏な空間における発話のリアルタイムマッピング(視覚化)に成功している。当該研究は,例えば演劇において俳優が発話した音声を空間上に視覚化するなどの応用が考えられる。デザイン学の発展に寄与する研究であると考えるため推薦させていただく。

金城学院大学

「Re:」~段ボールを使ったデスクセット~
伊藤 瑠美 (生活環境学部 環境デザイン学科 空間コース)
推薦者:弓立 順子
段ボールを使用した家具の作品は数多くみられるが、本研究では、段ボールのフルート方向を変えて貼り合わせた強度実験を行い、方向を変えて重ねたものは同じ方向に重ねたものの7.8倍の強度がある事が明らかになった。紙管と組み合わせることで、工具なしで組み立てできるインスタントなデスクセットを制作した。ダンボール家具の未来を示唆する研究となった。

椙山女学園大学

色覚障がい者とファッションに関する研究
三田 奈由 (生活科学部 生活環境デザイン学科)
推薦者:滝本 成人
地道な実験と分析を評価した。また、3年次での支部研究発表会での発表も評価した。
色弱者の空間イメージに対する壁紙のあり方
河辺 春佳 (生活科学部 生活環境デザイン学科)
推薦者:滝本 成人
地道な実験と分析を評価した。また、3年次での支部研究発表会での発表も評価した。

名古屋学芸大学

デジタル画像における操作−写真におけるイメージングプロセスの探究−
安斎 萌実 (メディア造形研究科)
推薦者:伏木 啓
安齋萌実さんは、大学院において、印画紙の感光方法によって様々な像を浮かび上がらせる手法や、フィルムスキャン/インクジェットプリント等、アナログ/デジタル問わず写真を生成するプロセスに介入するエラーを積極的に作品に用いる手法の実験を試みました。修了制作では、都市政策によって排除されたホームレスがかつて滞在していた場所を撮影し、風景の一部が抽象化される作品によって、都市政策の暴力性を可視化することを試みました。研究に真摯に取り組み、修了制作に結実させることのできた学生として、推薦致します。
ファッションビルの広告と、そこから発信されるメッセージとの関係性
小川 ひかる (メディア造形研究科)
推薦者:梶田 渉
1970年〜2020年までの、50年間に渡る「ファッションビルの広告」を「基本年表」「女性年表」 「ファッション関係年表」の時代や社会の動きと照合しながら、ひとつの表にまとめあげた成果と、各時代を代表する広告をビジュアル面とコピー面の両方から「広告のメッセージ」を探究し、そこから考察した分析結果は的を得ており、高く評価できる。また一方で、現在のファッションビルの様々な課題を抽出し、その課題解決を考えたブランディング企画と、その新ファッションビルの広告を具現化した修了制作のデザイン提案は、説得力があり、評価に値する。
「Re:Arrange Shelf」ライフスタイルの変化に対応システム家具
大澤 学人 (メディア造形学部 デザイン学科 プロダクトデザイン領域)
推薦者:黄 ロビン
人生の段階によるライフスタイルの変化に順応するシステム家具を提案。前半の卒業研究「ライフスタイルの変化に対応するモジュール化されたインテリア」では各年齢層計134名のアンケート回答に基づき、国内海外8メーカーの製品を徹底的に比較・分析。後半の卒業制作も試作品を実際に各段階ライフスタイルの被験者(子供や高齢者)にユーザビリティ検証をして修正。組み合わせるための特殊な金具の設計も高く評価したい。
「QOOK」一人暮らしの自炊を楽しく、片付けの楽さを追求したキッチンウェアセット
村上 遥香 (メディア造形学部 デザイン学科 プロダクトデザイン領域)
推薦者:黄 ロビン
前半の卒業研究「一人暮らし用キッチンウェアのデザインと需要性」では綿密な調査を行い、一人暮らし生活空間の実測分析や自炊者のアンケート調査、市販商品の寸法測定と分類など、膨大な情報を整理・分析した。後半の卒業制作でもSTPを立案してから展開し、狙うターゲットに従って論理的にデザインを展開・制作。十数点の調理アイテムを精密に制作し、ロゴからパッケージまでトータルデザインを提案。

名古屋工業大学

Ice Show Window
児玉 咲世 (工学部 社会工学科 建築・デザイン分野)
推薦者:伊藤 孝紀
中区大須にある屋内型アイススケートリンクのリノベーションである。自身もアイスホッケーの選手として長年使ってきた、思い出が詰まった場所を、国際大会が開催できるよう再編成したデザインである。世界から観ても、名古屋圏のスケートは知名度も高く、発信力もあることから、この地域のシンボルとしても相応しい空間デザインの提案であったため推薦する。
新堤改築
正村 優衣 (工学部 社会工学科 建築・デザイン分野)
推薦者:伊藤 孝紀
郷里である岐阜の特徴ある堤防で囲まれた敷地を対象に、地域の課題を解決するための建築として昇華した秀作である。土木スケールである堤防と地域の人々のアクティビティを包括するように、建築デザインにまとめた点を評価した。堤防を貫通する空間配置は、周辺の街との関係を顕在化した軸を示し、ランドスケープと調和した建築デザインの提案であったため推薦する。

福井工業大学

Relations of Techniques and Mental States in Ceramics Making: Participants’ Mood Change Caused by Ceramic Art Workshops
Pornpan Sutas (工学研究科 社会システム学専攻 デザイン学コース)
推薦者:池田 岳史
本研究は、陶芸ワークショップによる成果物の造形的特性に着目し効果を検証することで、適切な技法選択を行いより心的状態の改善効果が得られるワークショップデザインが可能であること示した。また、専門的な陶芸技法をワークショップに取り入れることで成果物のクオリティを向上させ展示会の開催へ至った。成果物の価値に着目しない作業療法やセラピーとは異なり、心的改善を得ながらお互いの制作物を鑑賞する新しいアートアクティビティとしての展開を本研究は示した。
食卓の機能を補完するキッチンワゴンの制作
花本 響 (工学研究科 社会システム学専攻 デザイン学コース)
推薦者:池田 岳史
本研究は、一般家庭において、食事中に必要な調味料や食器類をあらかじめ準備したり、豪華な食事を用意した際に食卓の面積を補う目的で、専用ワゴンを提案するものである。主たる成果物はプロダクトデザイン作品としてのワゴンであり、金属加工による原寸大で制作された。作品の新規性のみならず、ワゴンの必要性を調査した論文部分の説得力も評価できる。
loose Shadow 〜影は遅れてやってくる〜
桐山 玲奈 (環境情報学部 デザイン学科 都市デザインコース)
推薦者:池田 岳史
「ある時,自己の分身である影が遅れだしたら…共にあるべき影の変化に驚きや戸惑いを隠せないだろう。」そんな実生活における気づきから生まれた,影と戯れる非日常的インタラクティブアート作品である。実験,検証を踏まえた遅延時間,空間としての認識を高める多面構成といった積み重ねの上に,偶然ではない計算され成立した空間が作り出されている。今後,作品制作を通じた動作に対する遅延に関する研究成果をインターフェースデザインに展開する可能性についても期待できる。
育てる“椅子” 使い続けて知る、愛着の特等席
中山 比奈子 (環境情報学部 デザイン学科 都市デザインコース)
推薦者:池田 岳史
愛着を持ち長く使い続ける心を大切にするモノづくりを願い、塗料の経年変化を椅子制作に取り入れた卒業研究である。作っては廃棄する大量生産時代に警鐘を鳴らし、かつてのモノを大切に使う日本文化を取り戻したいとの願いを込めた意欲作として強く推薦する。 

名古屋市立大学

ポスト・スマート時代の製品デザインとその有効性の検証
山木 美穂 (芸術工学研究科 産業イノベーションデザイン領域)
推薦者:影山 友章
「丁寧な暮らし」や「ソロキャンプ」などの流行を大局的に捉え、過度な効率追求の反動であると捉えたことは鋭い考察であった。また、不便益のアプローチから「在宅ワークの問題点を解決するプロダクト」を生み出すという前例のないテーマに挑戦し、 様々な方面から「欲しい」と言われるようなプロダクトを生み出したことは、評価に値する。
人体解剖学と生理学から見た呼吸の研究
井倉 芳弥 (芸術工学部 産業イノベーションデザイン学科)
推薦者:加藤 大香士
口呼吸は様々な病気のリスクとなり得るが、現代人に無自覚な人は多い。その根本原因は生活習慣にあると考え、人体解剖学、生理学から研究した。そしてユーザが口呼吸を自覚しつつ健康的な呼吸へと導かれるように姿勢を矯正するための器具を考案した。一連の調査と論理的考察、制作過程を高く評価し、さらなるデザイン研究を期待する。
触知能と手指の器用さに関する研究
松田 理沙 (芸術工学部 産業イノベーションデザイン学科)
推薦者:加藤 大香士
指先の力や触感覚の発達の研究結果をもとに、指の力や触感覚刺激が手指の器用さに寄与するかどうかに着目し、手指へのマッサージ刺激の有無と線引き課題、糸結び課題とを連動させて実験的に検証確認した。その結果、手指の巧緻性が刺激により向上することが有意差をもって確認された。着想と研究プロセスを高く評価し、さらなるデザイン研究を期待する。

以上

2021年度「日本デザイン学会奨励賞第3支部」募集案内・フォーム

日本デザイン学会第3支部会員各位

日本デザイン学会第3支部
支部長 滝本成人
学生賞担当幹事 加藤大香士

「日本デザイン学会奨励賞第3支部」に関するお知らせ

日本デザイン学会第3支部では、支部会員のデザイン活動や研究活動の発表の場として、研究発表会、懇親会を開催し、会員間の交流を促進して参りました。これまでの研究発表会においても、学生・大学院生によって将来性を感じさせる優秀な作品や研究成果が発表され、学生間の刺激や交流が図られてきたと考えています。

日本デザイン学会第3支部幹事会の学生表彰制度につきましては、各所属機関(大学、大学院、短期大学)において優秀な研究・制作活動を行った学生・大学院生を対象とした「奨励賞」と、第3支部研究発表会においての優秀な研究発表・ポスター発表を対象とした「優秀発表賞」の2制度を設け、2013年度よりスタートさせています。

今回のお知らせは、各所属機関においての優秀な研究、制作活動を対象とした奨励賞表彰対象者の選考と推薦に関するお願いとなります。お手数をおかけしますが、本趣旨をご理解いただき、以下の選考方法、日程等をご確認いただき、表彰対象者をご推薦下さい。なお、本年度より連名の表彰を廃止して、個人を表彰します。

名称

日本デザイン学会奨励賞第3支部

目的

表彰制度による学生の研究,制作活動に対する評価

対象

日本デザイン学会第3支部会員(教員)在籍の大学院,大学,短期大学において、特に優秀な研究,制作を行った学生,大学院生

人数

各所属機関

  • 学部枠2名
  • 大学院前期枠2名
  • 大学院後期枠2名
  • 短期大学枠2名

選考方法

各所属機関に所属するデザイン学会会員による選考(必ずしも所属機関代表や学科等の許諾を得る必要はない)

表彰

第3支部から賞状データをメール送付し,各機関にて印刷し行う

日程

  • 推薦期限 2022 年2 月28 日(別紙推薦書か本ページ内のフォームにて学生賞担当幹事に送付)
  • 賞状データ送付 2022年3月5日(各機関の卒業式日程を考慮)

お願い:奨励賞対象学生には第3支部研究発表会での研究発表・ポスター発表をお勧めください。

推薦方法

以下のいずれかの方法で推薦

  • 下の推薦書フォームへ入力して送信
  • 推薦フォーム書式(PDF)に記入したものを学生賞担当幹事にメール送付

送信先 学生賞担当幹事

学生賞担当幹事
名古屋市立大学 芸術工学研究科 産業イノベーションデザイン領域 加藤大香士
kato[at]sda.nagoya-cu.ac.jp
([at]=アットマーク)

推薦書フォーム

過去の受賞者はこちらページをご参照ください。

令和2年度「日本デザイン学会奨励賞第3支部」報告

名 称
日本デザイン学会奨励賞第3支部
目 的
表彰制度による学生の研究・制作活動に対する評価
対 象
日本デザイン学会第3支部会員(教員)在籍の大学院、大学、短期大学において、 特に優秀な研究、制作を行った学生、大学院生
人 数
学部枠2名・大学院前期課程(修士)枠2名、大学院後期課程(博士)枠2名/各所属機関

受賞者:

(順不同)

金城学院大学

土に還る椅子~環境に配慮した椅子の新しいカタチ~
加藤 友梨,西森 碧泉(生活環境学部 環境デザイン学科 空間デザインコース)
推薦者:弓立順子
今回の作品は日本古来からの「壁土」に着目し、これまでつくられることのなかった屋外用ベンチの制作を試みた。単にデザインしてつくるのではなく、壁土の力学特性に関する実験を試み、物質的性質を確認し、その結果を制作へとつなげていった点を評価する。地球環境保全の観点から更に「土壁」の有効利用が研究される事を望む。

椙山女学園大学

車椅子クッションの厚みに関する研究
小林 千華,高橋 弥玖,古河 恋帆(生活科学部 生活環境デザイン学科 )
推薦者:滝本成人
一般的にクッション材は厚くすると座り心地は良くなると考えがちであるが、車椅子の場合は厚くすると操作性に問題が出る。

北陸先端科学技術大学院大学

デザインと共創に関する文献研究
西野 涼子(先端科学技術研究科 )
推薦者:永井由佳里
デザインに代表される人間の共創活動について、様々な分野で研究が行われてきたが、体系化が十分に行われてこなかったことの理由として、分野によって研究アプローチが異なることや、学術誌等で発表された研究論文を総括的に検討することが困難であった点が挙げられる。本研究は、その問題を克服し、多様な研究アプローチによる先行研究の知見、および、デザイン学を中心に幅広い分野の共創を対象にテキスト分析による工学的手法を導入し、体系化することに成功した、画期的研究である。
Effects of Personal Working Environment Design
Zhao Jing(先端科学技術研究科 )
推薦者:永井由佳里
コロナ禍により世界中の学生たちが大学等への通学を制限され、自宅等での学修を余儀なくされた。本研究は、自宅での学習や課題制作等を行うためにどのような室内環境が望ましいかを調査し、より良い空間の設計に貢献することを目的としている。qーメソッドを用いた調査の結果、明るさや自然観が心理的な影響を及ぼし、学修活動を促進する効果があることが検証された。
Development of Enterprise Message Management
LIN Yung Yu(先端科学技術研究科 )
推薦者:永井由佳里
ビジネス場面で頻繁に用いられているメッセージや電子メールのスマートな処理システムを構築し、実装により効率化の向上を検証した研究である。デザイン科学のアプローチを主軸とした研究開発マネジメントを導入したことで、人間の視覚特性に基づく独創的なシステムのデザインに成功しており、実際の企業活動で使用される実用的で利便性の高い技術を開発した。
Study on User Requirements Extraction and Cultural Attributes for Product Design
Kieu Que Anh(先端科学技術研究科 )
推薦者:永井由佳里
インターネット上で広く普及している製品レビューのデータを解析し、トップレビューに共通する製品特徴を抽出するとともに、AIによる傾向解釈を行う手法で、デザイナーへの支援方法を提案し、実装した。アジア圏を中心とした文化的背景の違いがプロダクトデザインに対するオピニオンに影響することを突き止め、デザインへのヒントとして活用できる方法を検討した。

名古屋市立大学

平均顔効果を活用した、 定番となり得る自動車プロポーションの研究
髙橋 快勢(芸術工学部 産業イノベーションデザイン学科 )
推薦者:影山友章
自動車のヘッドライト,グリル,フォグランプ等の関係性を人間の顔に見立て,人間の顔の魅力研究を自動車デザインに取り込もうとした着眼点がとてもユニークであった.人間の顔の平均顔効果に見習い,自動車プロポーションの平均化により導き出された最終デザインは,嫌う人が少ない,万人受けすると整ったデザインであることが実証された.自動車エクステリアの魅力研究に関する新しい切り口を生み出した本研究は,評価に値する.
子供のやりたい!を支えるデザイン -園児同士の関わり方をつくる卓-
田中 一鉄(芸術工学部 産業イノベーションデザイン学科 )
推薦者:加藤大香士
子供は就学前教育を受けることで早くから他人と交流する環境に置かれ、就学前教育を受けない子供と比べて「非認知能力」が高まり、その後の人生により良い影響を与えることがわかっている。田中さんは、複数の園での参与観察をもとに子供達の行動を分析し、幼稚園や保育園の先生方や保護者の方々へのアンケート調査にもとづく認識分析も精力的に行った。他の子供や先生とのコミュニーケーションが園児の非認知能力を高めるのに役立つこと、室内遊びの中で「1人でもできる遊び」の割合が63%を占める調査結果などから、園での室内遊びの際に、園児同士の関わり方が強くなる「卓」のデザインを行った。そして園児の様々な学びと遊びのパターン、園児同士の相互作用を考慮した独自の卓デザインを提案し、1/1モデルを独力で製作した。以上、就学前の子供の学び・遊びに着目し、園での子供たちの体験にフォーカスしたテーマ設定と研究プロセス、ならびに具体的な制作物による提案性を高く評価したため、推薦する。

愛知淑徳大学

VR展示「千夜一夜美術館」
鈴木 絵美里, 佐藤 愛菜, 前田 真帆, 滝澤 美佳, 木下 海, 早川 真由, 村田 弥穂, 荒川 莉乃, 今枝 彩乃, 浅見 奈央子, 加藤 万里奈, 三田 薫, 福島 嵩虎, 佐藤 辰哉(創造表現学部 メディアプロデュース専攻 )
推薦者:阿部卓也
3DでVR空間を構築し、グループ展示のWeb公開を行なった。その際、ゲーミフィケーションとストーリー・ドリブン、つまり謎解きゲーム要素や展示全体を貫く物語性を導入することで、来訪者が作品を隅々まで鑑賞したくなる動機づけを設計した。情報発信や広報手段としての応用可能性と、既存のサービスを柔軟に組み合わせてアイデアを実現させるブリコラージュ的な制作姿勢を評価した。

長岡造形大学

日本酒の新たな魅力に繋がるマテリアリティの検討
軍司 円(長岡造形大学大学院造形研究科 イノベーションデザイン領域 )
推薦者:板垣順平
推薦対象者である軍司円(以下,対象者と記載)は,若者の日本酒離れが危惧されるなかで,従来のような日本酒のネガティブな側面を捉えその解決策や提案を試みるのではなく,自ら日本酒を好む若者に着目し,新しい日本酒の魅力を提示することを目的として研究を行っている。また,対象者は,長岡造形大学大学院で研究に取り組みながら,長岡市の地域おこし協力隊員として,日本酒の特産振興につながるような取り組みを市内の酒蔵と一緒に取り組んでいる。このように,対象者の研究と実践を行き来する活動は,日本酒のPRや魅力発信だけでなく,市内の酒蔵へのエンパワーメント効果にもつながるものであり,地元のメディアにも取り上げられ,市民からも一定の評価を得ている。以上のことから対象者を奨励賞に推薦する。

名古屋工業大学

for Mothers
小篠 佑佳(工学部 社会工学科 建築・デザイン分野)
推薦者:伊藤孝紀
コロナ禍のため、女性の働き方が変わる状況に合わせて、きめ細やかに配慮したインテリアデザインと仕組みを提案している。子育ての支援と母親の女性としての生き甲斐の両側面をサポートしたデザイン表現を高く評価した。今後の働き方改革と男女共同参画社会に一石を投じる作品である。
触覚絵本
村上 香彩(工学部 社会工学科 建築・デザイン分野)
推薦者:伊藤孝紀
子どもの教育の過程で、五感への刺激や触発に効果があるデザインを提案している。一見すると絵本のようにも見えるが、その中には、視覚と触覚と通して創造力を掻き立てる仕掛けが随所に施されている。子ども自らが描き、物語を連想するといった能動的な効果も加味されている点も含め、総合的に評価した。

福井工業大学

169 peace SDGsを学べる積み木パズルとワークショップの提案
元田 咲帆(環境情報学部   デザイン学科 都市デザインコース)
推薦者:川島洋一,西尾浩一,三寺潤
遊びながらSDGsを学ぶ積み木の制作。遊び方には3つのステップがあり、小学生から大人まで予備知識に合わせ楽しめる。3ステップ目は、積み木でできた偶然の形態からディスカッションを通しSDGsの可能性を追求する企画力を評価した。
UD CHESS だれもが遊べるチェスの提案
中田 優里菜(環境情報学部   デザイン学科 都市デザインコース)
推薦者:川島洋一,西尾浩一,三寺潤
ユニバーサルデザインによるチェスの制作。駒を動かせる方向を示す造形を施し、動かし方がわからない初心者や視覚障害者が、一緒に遊べることを目指した。コンセプトの企画力に加え、ミニマルな形態を追求した造形力も評価できる。
A Study on Expression of Sense of Being Alive for Product
Ong-on Witthayathada(工学研究科   社会システム学専攻 デザイン学コース)
推薦者:川島洋一,西尾浩一,三寺潤
急速にAI化が進む社会の中で今後のプロダクトデザインの表現要素として生命感表現を取り上げた。光の点滅、音、形態変化の3つ表現について生き物のように感じられるにはどのような特性が必要であるのかを示した。また、プロトタイプを制作し表現がどのように活用できるかについて考察した。これからの新しいデザイン表現の一つの考え方を示した研究として評価した。
観光まちづくりを実現するための「めぐりのデザイン」の提案
山本 康介(工学研究科   社会システム学専攻 デザイン学コース)
推薦者:川島洋一,西尾浩一,三寺潤
サインやマップ等の「観光ツール」を通して、まち歩きの観光を誘発させることを目的とした制作。悉皆調査を踏まえた上でデザイン検討と設置、そしてフィードバック調査を行っている。グラフィックデザインだけでなく、まちづくりの領域で求められる専門性を含めて検討した点が評価できる。(アーバンデザインセンター坂井:受託研究)

名古屋学芸大学

自宅でバーティング練習できるソフトボールセット
舟橋 菜生(メディア造形研究科 デザイン学科 プロダクトデザイン領域)
推薦者:黄ロビン
綿密な調査・試作・再調査・修正のサイクルでを経て、実現可能性の高い斬新なソフトボールの練習道具を提案。高校時代の経験に基づいて、現役選手の取材・調査・試用・再試用・再々試用を繰り返して、十分なユーザービリティ検証で確認したデザイン案である。
就職活動用の女性靴
田中 健太郎(メディア造形研究科 デザイン学科 プロダクトデザイン領域)
推薦者:黄ロビン
デザイン途中、自ら靴作りに必要相関知識と制作技術を独学し、多重な失敗を踏まえて、まとめたデザイン提案である。靴従来の運動性・機能性と、良い印象作りを両立する修飾活動女性専用靴のデザインは難しい研究で、この探究心と執念心を評価したい。

愛知産業大学

構造を楽しむ建造物、フィールド等の3DCG制作/密かに佇む研究施設
岡安 諒也(造形学部 デザイン学科)
推薦者:佐々木尚孝
ゲームやアニメで利用できるフル3次元CGによるシーン創作を行った。建築物と内装、設備や家具などの表現だけでなく背景や周囲の自然環境や天候も加えて、モデリングやマッピング、質感や照明、さらにはアニメーションが可能な動作表現をも含めて3次元データとして活用可能とした点が評価できる。  個々の要素のカタログ化は今後の課題だが、様々な用途に利用できる可能性があり推薦する。

以上

令和2年度「日本デザイン学会奨励賞第3支部」募集案内・フォーム

日本デザイン学会第3支部会員各位

日本デザイン学会第3支部
支部長 滝本成人
学生賞担当幹事 西田智裕

「日本デザイン学会奨励賞第3支部」に関するお知らせ

日本デザイン学会第3支部では、支部会員のデザイン活動や研究活動の発表の場として、研究発表会、懇親会を開催し、会員間の交流を促進して参りました。これまでの研究発表会においても、学生・大学院生によって将来性を感じさせる優秀な作品や研究成果が発表され、学生間の刺激や交流が図られてきたと考えています。

日本デザイン学会第3支部幹事会の学生表彰制度につきましては、各所属機関(大学、大学院、短期大学)において優秀な研究・制作活動を行った学生・大学院生を対象とした「奨励賞」と、第3支部研究発表会においての優秀な研究発表・ポスター発表を対象とした「優秀発表賞」の2制度を設け、平成25年度よりスタートさせています。

今回のお知らせは、各所属機関においての優秀な研究、制作活動を対象とした奨励賞表彰対象者の選考と推薦に関するお願いとなります。お手数をおかけしますが、本趣旨をご理解いただき、以下の選考方法、日程等をご確認いただき、表彰対象者をご推薦下さい。

名称

日本デザイン学会奨励賞第3支部

目的

表彰制度による学生の研究,制作活動に対する評価

対象

日本デザイン学会第3支部会員(教員)在籍の大学院,大学,短期大学において、特に優秀な研究,制作を行った学生,大学院生

人数

各所属機関

  • 学部枠2名
  • 大学院前期枠2名
  • 大学院後期枠2名
  • 短期大学枠2名

選考方法

各所属機関に所属するデザイン学会会員による選考(必ずしも所属機関代表や学科等の許諾を得る必要はない)

表彰

第3支部から賞状データをメール送付し,各機関にて印刷し行う

日程

  • 推薦期限 2021 年 2 月 28 日(別紙推薦書か本ページ内のフォームにて学生賞担当幹事に送付)
  • 賞状データ送付 2021 年 3 月 5 日(各機関の卒業式日程を考慮)

お願い:奨励賞対象学生には第3支部研究発表会での研究発表・ポスター発表をお勧めください。

推薦方法

以下のいずれかの方法で推薦

  • 下の推薦書フォームへ入力して送信
  • 推薦フォーム書式(PDF)に記入したものを学生賞担当幹事にメール送付

送信先 学生賞担当幹事

学生賞担当幹事 西田智裕
nishida.tomohiro[at]nitech.ac.jp
([at]=アットマーク)

推薦書フォーム


過去の受賞者はこちらのページをご参照ください。

令和元年度「日本デザイン学会奨励賞第3支部」報告

名 称
日本デザイン学会奨励賞第3支部
目 的
表彰制度による学生の研究・制作活動に対する評価
対 象
日本デザイン学会第3支部会員(教員)在籍の大学院、大学、短期大学において、 特に優秀な研究、制作を行った学生、大学院生
人 数
学部枠2名・大学院前期課程(修士)枠2名、大学院後期課程(博士)枠2名/各所属機関

受賞者:

(順不同)

椙山女学園大学

心理評価と体圧分布を用いた車椅子クッションの座り心地予測に関する研究
大羽美宇(生活科学部 生活環境デザイン学科)
推薦者:滝本成人
クッション材の素材の違いからおこる、体圧分布と心理評価の関係を、重回帰分析を用いて定量的に分析し指標化を行った。学術的価値を評価し推薦した。
車椅子マップ 観光地におけるマップ制作
家崎紗依、小川紗英、渡辺実涼(生活科学部 生活環境デザイン学科)
推薦者:滝本成人
自走式車椅子と介助式車椅子の走行の違いを、実走実験を行いマップに表現した。また携帯性を考え、ミウラ折り・招待状折り・蛇折り・90度折り・180度折りなどを取り入れ、楽しめるマップを制作した。作品としての完成度の高さを評価し推薦した。

金城学院大学

into one ~一人暮らしの女性のための家具~
眞金 遙(生活環境学部 環境デザイン学科 空間デザインコース)
推薦者:弓立 順子
20代一人暮らしの女性をターゲットとし、その暮らしを調査した上で、女性特有の持ち物などを効率的に収納できる家具を設計・制作した。単なるアイデアだけにとどまらず実際の制作過程に於いて使用される材質をはじめ、金物や照明、ガラスなど詳細設計まで取り組むことができた。

名古屋学芸大学

名古屋城外堀交流
道前知佳(メディア造形学部 デザイン学科 空間デザインコース)
推薦者:中西正明
ニューヨークハイラインの地下版。かつて名鉄電車が走っていた名古屋城外堀の底をインバウンド交流の場とし、無機的な名古屋の街並みに例外的な風情のある清水橋の再開発を中心とした点が評価できる
リラックスできる棚
山本悠真(メディア造形学部 デザイン学科 空間デザインコース)
推薦者:中西正明
仕切りの移動で変化できる棚の下から椅子が出てくるという柔軟な発想と、スケジュールを遵守して制作した姿勢が評価できる。
自動運転がもたらす、バイクの新たな楽しみ
神谷啓士郎(メディア造形研究科)
推薦者:黄ロビン
本論ではモーターサイクルにおける技術の側面(自動運転)と感性の側面(楽しみ)などの基礎的考察に基づき、現在ライフスタイルのアウトドアブームに着目して、自動運転技術を使用する新たなバイクの楽しみ方を提案する研究であった。
撮影者のまなざし〜写真撮影の動機となった対象の研究
樋口誠也(メディア造形研究科)
推薦者:黄ロビン
写真を撮るという行為について、自身が見たい画像(イメージ)へと変換する欲求が根源にあることが語られ、それにも関わらず、その欲求が絵画や写真における「フレーム」としてのヴィジュアリティ(視覚性)に規定されていることを明らかにしていく。その論点自体は、決して目新しいものではないが、自身の写真実践として語られることにより、動機と知覚、認知と記憶などの複雑な関係性を問うものとなっている。研究と作品実践がユニークに結実したものとして高く評価する。

愛知産業大学

3DCGによるカートゥーンテイストを持ったアニメーション制作の研究
小野広喬(造形学部 デザイン学科 ディジタルデザイン)
推薦者:佐々木尚孝
フル3DCGアニメーションを戯画的表現と3次元表現との中間表現で制作し登場するキャラクタの動作やその表現技法において優れており、今後の活躍が期待できる。

名古屋工業大学

動画編集による紙芝居の魅力の変化に関する研究
山口洸貴(社会工学専攻 建築・デザイン分野)
推薦者:須藤正時
2012年にパリ・ユネスコ本部にて「紙芝居文化の会」と「小さな図書館」によって「ヨーロッパ紙芝居会議」が共催された。また同年北米では紙芝居の研究でPh.D.が取得されるなど日本発祥の文化である紙芝居が世界に広がりつつある。 本研究はこのような背景の元に紙芝居を更に魅力的なものとするために5つの紙芝居評価サンプル(ストーリーは同一)を用意し感性評価することで若者が魅力を感じる新しい紙芝居表現に関する研究を行った。 その結果、無編集動画より紙芝居にアニメーション合成することで魅力やわかりやすさを増加することを明らかにした。 動画紙芝居という新しいジャンルの開拓に繋がる可能性を見出した。
オフィス用低座家具の提案
豊福拓歩(工学部 社会工学科 建築・デザイン分野)
推薦者:須藤正時
近年、ワーカー自身が多様化した仕事内容に応じて環境を選ぶことができる働き方として「アクティビティ・ベースド・ワーキング」(ABW)という考えが登場し、多様な空間において様々な姿勢をとる機会が増えた。そのようななか、スツールは全方向から座ることができるため、ミーティングスペースなどに用いられる場合がある。しかし、スツールには背もたれや腰当てがなく上半身が固定されないため、安定して座ることができない。本作品は、スツールと同様に全方向から座ることができるが、一部が変形して腰当てとして機能する椅子である。また、ビーズクッションと異なり、立ち上がった際に元の形へ復元する特徴もある。さらに、これらの機能を実現するための意匠がユニークである。以上より、本作品は機能と意匠について新規性が高いため推薦した。

名古屋市立大学

UXデザイン手法を用いた「撮影」の体験価値の分析及び研究
山木美穂(芸術工学部 産業イノベーションデザイン学科)
推薦者:影山友章
ECサイトやSNS等によるオンラインショッピング市場は、年々拡 大し続けている。また、デジタルファブリケーションの普及により、個人でモノを作ることのハードルが下がってきて いる。これらの背景から、個人作家が自身の作品をネット上で販売する、新しい「クリエイティブ産業」が確立されてきており、山木さん は、この要域における新しいソリューションを生み出した。“個人作家が自宅の一室で作品撮影を行う際、カメラを覗いた状態では光源設 定ができない”という問題点を、UXデザインの手法により導きだした。そして、それらの問題点を解決するプロダクト、「カメラを覗き ながら、遠隔操作で光源調整ができる照明」を生み出した。これらの一連のプロセスが明瞭であり、推薦に値する。
快適で安全な入浴のためのデザイン研究
川島芽衣(芸術工学部 産業イノベーションデザイン学科)
推薦者:加藤大香士
日本では、入浴中の熱中症状による浴槽内死亡事例が多い。特に高齢者の入浴事故は日本特有の社会問題となっている。本研究では、日本特有の文化である入浴習慣を快適・安全に続けられるために必要な入浴中モニタリングシステムがデザインされた。心理学やIoT 技術を活用した次世代型の浴室環境を構築するために、安全な湯温にコントロールされた湯舟において温感を意図的に操作する工夫や、耳体温(深部体温)のモニタリングをしながら出浴を促すしくみを新たに提案した。ユーザの日々の体調変化にまで対応しようとするデザイン提案を高く評価する。
機械学習を用いた看護を必要とする環境における ベッド上動作の認識の試み
茅野洋平(芸術工学研究科 産業イノベーションデザイン専攻)
推薦者:加藤大香士
臨床、介護の現場においてベッドからの転倒などによる治療中の合併症の防⽌や療養環境における安全性の確保は常に課題とされる。超⾼齢化により看護・介護領域での従事者の負担の増加する現在、患者と医療従事者、双⽅の様々な課題解決が求められる医療現場で、IOT やAI を活⽤した健康、医療、介護のパラダイムシフトが求められている。救急看護師でもある茅野さんは、ディープラーニングを⽤いた動作認識技術であるHuman Activity Recognition(HAR)に着目した。看護や介護を必要とする状況において、動作認識技術は、せん妄や病識の低下によるベッドからの転落、点滴やチューブ類の計画外抜去など、医療において⻑年課題となっている問題に対する解決への⽷⼝となる可能性があり、最先端技術を用いたデザイン分野における展開と㍊ても注目に値するものである。

福井工業大学

マナビ TO GO -学びの環境を変える学習支援システムの提案-
吉村研人(環境情報学部 デザイン学科 環境・プロダクトデザインコース)
推薦者:池田岳史
本作品は,主に大学内での使用を想定した収納,作業テーブルの機能を持つ学習支援ワゴンである。収納,移動,グループワークなど,大学生活においての問題点を抽出し,現実的な手法で解決を提案している。
地域資源の映像化における「物語」を介在させた表現手法の研究
高橋紀子(工学研究科 社会システム学専攻 デザイン学コース)
推薦者:池田岳史
福井県の地域資源を再認識・再発見し,映像により発信することを目的とした研究である。地域をテーマとした国内作品,作家に関する調査,ケーススタディーとしての短編映画制作を通じて得た知見を活かした作品である「Missing」も制作している。
地域資源の再生を目指す活動の記録 -限界集落A43の事例-
松原かおり(工学研究科 社会システム学専攻 デザイン学コース)
推薦者:池田岳史
福井市美山地区の限界集落において2年間に渡って取材した,「芦炭窯」や「ベジタボーファーム」といった活動の記録を行うとともに,地域資源の再生に向けた広報材料としての映像作品制作に取り組み,表現手法の検討を加えた上で,最終的に「限界集落A43のプロモーション映像」の制作を行っている。

以上

令和元年度「日本デザイン学会奨励賞第3支部」募集案内・フォーム

日本デザイン学会第3支部会員各位

 日本デザイン学会第3支部
支部長 黄ロビン
学生賞担当幹事 須藤正時
西田智裕

「日本デザイン学会奨励賞第3支部」に関するお知らせ

日本デザイン学会第3支部では、支部会員のデザイン活動や研究活動の発表の場として、研究発表会、懇親会を開催し、会員間の交流を促進して参りました。これまでの研究発表会においても、学生・大学院生によって将来性を感じさせる優秀な作品や研究成果が発表され、学生間の刺激や交流が図られてきたと考えています。

日本デザイン学会第3支部幹事会の学生表彰制度につきましては、各所属機関(大学、大学院、短期大学)において優秀な研究・制作活動を行った学生・大学院生を対象とした「奨励賞」と、第3支部研究発表会においての優秀な研究発表・ポスター発表を対象とした「優秀発表賞」の2制度を設け、平成25年度よりスタートさせています。

今回のお知らせは、各所属機関においての優秀な研究、制作活動を対象とした奨励賞表彰対象者の選考と推薦に関するお願いとなります。お手数をおかけしますが、本趣旨をご理解いただき、以下の選考方法、日程等をご確認いただき、表彰対象者をご推薦下さい。

名称

日本デザイン学会奨励賞第3支部

目的

表彰制度による学生の研究,制作活動に対する評価

対象

日本デザイン学会第3支部会員(教員)在籍の大学院,大学,短期大学において、特に優秀な研究,制作を行った学生,大学院生

人数

各所属機関

  • 学部枠2名
  • 大学院前期枠2名
  • 大学院後期枠2名
  • 短期大学枠2名

選考方法

各所属機関に所属するデザイン学会会員による選考(必ずしも所属機関代表や学科等の許諾を得る必要はない)

表彰

第3支部から賞状データをメール送付し,各機関にて印刷し行う

日程

  • 推薦期限 2020年2月28日(別紙推薦書を学生賞担当幹事に送付)
  • 賞状データ送付 2020年3月5日(各機関の卒業式日程を考慮)

お願い:奨励賞対象学生には第3支部研究発表会での研究発表・ポスター発表をお勧めください。

推薦方法

以下のいずれかの方法で推薦

  • 下の推薦書フォームへ入力して送信
  • 推薦フォーム書式(PDF)に記入したものを学生賞担当幹事にメール送付

送信先 学生賞担当幹事

学生賞担当幹事 須藤正時、 西田智裕
suto.masatoki[at]nitech.ac.jp
([at]=アットマーク)

推薦書フォーム

締め切りました。ご応募ありがとうございます。
受賞者はこちらのページをご参照ください。