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2025年度「日本デザイン学会奨励賞第3支部」報告

名 称
日本デザイン学会奨励賞第3支部
目 的
表彰制度による学生の研究・制作活動に対する評価
対 象
日本デザイン学会第3支部会員(教員)在籍の大学院、大学、短期大学において、 特に優秀な研究、制作を行った学生、大学院生
人 数
学部枠2名・大学院前期課程(修士)枠2名、大学院後期課程(博士)枠2名/各所属機関

受賞者:

(順不同)

椙山女学園大学

歴史的建造物を活用するインテリアエレメントの設計
青木 千洸(生活科学部 生活環境デザイン学科インテリア・プロダクト分野)
推薦者:滝本 成人
歴史的建造物は建物の保存があっても、家具の保存がされていないことの疑問から、旧帝国ホテルの共通ディティールや繰り返しモチーフを引用し、椅子の設計を原寸図で行った。次に未使用空間の仮設フレームと照明の設計、カーペットのデザインを行った。いずれも論理的説明ができるデザインシステムを高く評価した。
歴史的名作品からインテリアエレメントへ
中野 礼菜(生活科学部 生活環境デザイン学科インテリア・プロダクト分野)
推薦者:滝本 成人
設計は2部構成となり、設計(1)では名作椅子「ダンデスカ」のデザインモチーフを引用し、インテリアデザインを1/10で設計した。次に設計(2)ではロココ調「ハーブ」のデザインモチーフを引用し、ハーブを弾く椅子を原寸図で設計した。いずれも基本となる歴史的名作品のディティールを解体し、自らの設計で再構築するデザイン手法を高く評価した。

金城学院大学

舞台と和紙でつなぐまち
大塚 柚子葉(生活環境学部 環境デザイン学科 空間デザインコース)
推薦者:弓立 順子
豊田市小原町に16箇所点在する農村舞台と小原和紙と結びつけ、農村舞台の新たな活用方法を模索した。地元の調査を行い、住民、作家、観光客の交流促進および地域活性化を目指し、アートを軸にまちづくりの一つの指針となる提案を行った作品である。
小原和紙の地域ブランドの創出
高見 香帆(生活環境学部 環境デザイン学科 空間デザインコース)
推薦者:弓立 順子
豊田市小原町の伝統産業である小原和紙に着目し、その価値を可視化し、知名度向上や販路拡大に繋げる「ブランド」として立ち上げ、地域の継続的な発展に寄与する研究である。地元の作家さん達へのヒアリングを行い、ブランドストーリーの構築、ブランド名・ロゴの制作を始め、自信で和紙を漉き照明器具3作を制作した作品である。

愛知産業大学

紙芝居『ひかりをよぶもり』を用いた森林・林業理解のための教育ツールのデザイン提案
玉置 脩人(造形学部 スマートデザイン学科)
推薦者:森 理恵
本研究では、画像生成AIを活用した紙芝居制作を通じ、子どもたちの森林・林業に対する理解を促す教育ツールの可能性を追究した。 検証の結果、AI特有の無機質さを排除し、温かみのある視覚表現を追求したことで、児童の深い没入感と「間伐の必要性」への正しい理解を引き出すことができた。これは、複雑な社会課題を物語化し、最新技術で具現化することの有効性を示している。 今後は、本ツールを教育現場や地域イベントへ広く展開するとともに、AI共創による教材デザインの新たな指針を構築していきたい。
都市家具のデザイン研究―生き生きとしたまちづくりを目指して―
LI SIJING(造形学研究科 デザイン学専攻 プロダクトデザイン領域)
推薦者:森 理恵
本研究は、既存の都市構造物を「宿主」と見立て、新たな機能を付加する「寄生家具」という概念を提唱したものである。 生活空間に閉じていた行為を公共空間へと拡張し、場所の潜在的価値を引き出す装置として都市家具を再定義した点に、本研究の独自性がある。実地でのユーザー評価には至らなかったものの、縮尺模型および実寸模型による徹底した検証を通じ、身体的スケールや素材の妥当性を追求した。 このコンセプト具現化のプロセスは、デザイン研究としての客観性を担保するものである。本研究が提示した新たな造形言語が、将来の都市活性化における一助となることを期待する。
子供達の自立心を育成するためのSTEAM システムデザイン
LU YIWEI(造形学研究科 デザイン学専攻 プロダクトデザイン領域)
推薦者:木村 光
幼児期における自立心の育成をテーマに、子どもの発達段階と生活行動に関する調査を行った。課題点の洗い出しとデザインアプローチの方向性を検討し、機能性・インタラクション・継続性の観点から自立支援につながる3作品を制作し実証実験を行った。幼児の成長環境を提供できる研究として評価できる。

名古屋学芸大学

歌の歌詞表現に基づく色彩のイメージ考察
伊藤 瑳帆(メディア造形学部 デザイン学科 プロダクトデザイン領域)
推薦者:黄 ロビン
本研究は現代日本のポップスにおける色彩語が聴き手の心理に与える影響を、アンケート調査に基づき定量的・定性的に分析した意欲作である。 特筆すべきは、単なる色名の連想に留まらず、歌詞の文脈(動詞や形容詞)が色彩の明度・彩度の選択にどのように作用するかを詳細に検証している点である。例えば「踊る緑」と「育つ緑」のニュアンスの違いや、「劣等感」を伴う青の心理的深度など、言語表現と色彩感情の相関を鮮やかに浮き彫りにしている。 感性デザインや視覚コミュニケーションの領域において、言葉と色が紡ぎ出す多層的なイメージを可視化した本研究の知見は極めて有益であり、今後のデザイン開発や表現活動への寄与が期待できるため、強く推薦する。
電気を使わない“うごき”のデザイン
坂野 実柚(メディア造形学部 デザイン学科 プロダクトデザイン領域)
推薦者:黄 ロビン
本研究は、デジタル化・自動化が進む現代において、あえて電気を用いない物理的な「動き」が持つ情緒的価値と、そのプロダクトデザインへの応用可能性を追求した意欲作である。 著者は、風鈴からゼンマイ式玩具に至るまで、古今東西の多様な事例を網羅的に分析し、重力や慣性といった自然の摂理がもたらす動きの質を体系化している。特筆すべきは、単なる機構の解説に留まらず、その動きが人間の触覚や視覚に与える「心地よさ」や「驚き」といった感性的な側面を深く洞察している点である。 物理的な実在感と予測不能な揺らぎが、ユーザーの心理的充足感に繋がることを論理的に導き出した本研究は、持続可能で人間中心のデザインを再考する上で極めて意義深い。今後のプロダクトデザインにおける表現領域を拡張する優れた知見を含んでいるため、強く推薦する。
テーラードジャケットにおけるゴージラインの高さについて
伊藤 憧太(メディア造形研究科 メディア造形専攻)
推薦者:黄 ロビン
本研究は、テーラードジャケットにおけるゴージラインの高低が、視覚印象およびフォーマル性評価に及ぼす影響を、SD法および統計的手法により実証的に解明したものである。経験的に語られがちな服飾デザイン要素を客観化し、高低差が印象因子や評価に強く関与することを示した点は学術的意義が高い。方法・分析・考察はいずれも妥当であり、デザイン研究の発展に寄与する成果として評価する。(文責:山縣 亮介)
抽象表現における直感的行為と表現の探求-視覚化された行為の痕跡について-
黒川 紗映(メディア造形研究科 メディア造形専攻)
推薦者:黄 ロビン
本研究は、身体を介した造形行為から産出される制御不能な事象を「痕跡」と定義し、それらの痕跡を造形要素として昇華させるための技法研究と、作品表現としての有効性について探究したものである。制作プロセスの中で直感的行為を3段階に分類し客観的視点にて分析した点と、作品表現と技法研究がシームレスな繋がりを持つ点が本研究の特徴であり、表現技法構築とテーマ性の両立について示唆に富んだ研究である。(文責:小林克司)

福井工業大学

人が滞在する空間としての場の創造-路面デザインによるみちづくり-
縫田 陽和(工学研究科 社会システム学専攻 デザイン学コース)
推薦者:三寺 潤
本研究は、路面デザインが歩行者の心理・行動に与える影響を、難易度の高い「公道での社会実験」を通じて実証した、大学院生による極めて意欲的な取り組みです。特筆すべきは、住民参加型ワークショップによる合意形成と、映像解析を用いた定量的な行動変容の観測を両立させている点にあります。規則性のあるデザインが「人優先意識」を醸成し、滞留を促すことを科学的に導き出したプロセスは、デザイン学における空間評価の手法として高い有用性を示しています。 公共空間におけるデザインの社会的機能を、緻密な実地検証によって明らかにした本研究は、修士課程における優れた成果であり、将来的な発展性を含め、本学会の奨励賞に値するものとして推薦いたします。
探錯 錯視を用いたゲーム体験の提案
村澤 翼(環境情報学部 デザイン学科)
推薦者:近藤 晶
錯視によるギミックを織り交ぜたゲームの企画、制作を行い、新しいゲーム体験の模索を行っている。Unityを用いてワークングプロトタイプを構築し、より効果的な錯視の表現方法や快適なゲーム体験のためのユーザインタフェースの検討を行った。これらのプロセスは論理的、計画的に行われており、奨励賞の推薦に十分値するものである。
アンサンブル! 管楽器合奏の楽しさが体感できる遊び道具のデザイン
永野 天青(環境情報学部 デザイン学科)
推薦者:小川 貴史一
複数人で行う演奏である「アンサンブル」の楽しさの一つは、他の奏者と身体の同期にあることに着目し、演奏初心者でも体感できる装置とインタラクションシステムをデザインしている。必ずしも音を出すことを必要としない演奏のあり方を提示しており、ユニバーサルデザインやインクルーシブデザインへの新しいデザイン研究に至る萌芽が期待でき評価できる。

名古屋工業大学

織物の宿場~高速道路にひらいた「毛七」の拠点~
加藤 優貴(工学部 社会工学科 建築・デザイン分野)
推薦者:伊藤 孝紀
高速道路にひらいた、尾州の羊毛再生文化「毛七」の拠点を提案した作品である。来場者は生産を体験し、「毛七」の服を纏い全国へと旅立ち、数年後、着古された服はこの地にかえる。「毛七」の再生の輪廻は高速道路を介して全国へ広がっていく、未来へとつながる提案のため推薦する。

以上

2025年度「日本デザイン学会奨励賞第3支部」募集案内・フォーム

日本デザイン学会第3支部会員各位

日本デザイン学会第3支部
支部長 黄ロビン
奨励賞担当幹事 小川貴史

「日本デザイン学会奨励賞第3支部」に関するお知らせ

日本デザイン学会第3支部では、支部会員のデザイン活動や研究活動の発表の場として、研究発表会、懇親会を開催し、会員間の交流を促進して参りました。これまでの研究発表会においても、学生・大学院生によって将来性を感じさせる優秀な作品や研究成果が発表され、学生間の刺激や交流が図られてきたと考えています。

日本デザイン学会第3支部幹事会の学生表彰制度につきましては、各所属機関(大学、大学院、短期大学)において優秀な研究・制作活動を行った学生・大学院生を対象とした「奨励賞」と、第3支部研究発表会においての優秀な研究発表・ポスター発表を対象とした「優秀発表賞」の2制度を設け、2013年度よりスタートさせています。

今回のお知らせは、各所属機関においての優秀な研究、制作活動を対象とした奨励賞表彰対象者の選考と推薦に関するお願いとなります。お手数をおかけしますが、本趣旨をご理解いただき、以下の選考方法、日程等をご確認いただき、表彰対象者をご推薦下さい。なお、2021年度より連名の表彰を廃止して、個人を表彰します。

名称

日本デザイン学会奨励賞第3支部

目的

表彰制度による学生の研究,制作活動に対する評価

対象

日本デザイン学会第3支部会員(教員)在籍の大学院,大学,短期大学において、特に優秀な研究,制作を行った学生,大学院生

人数

各所属機関

  • 学部枠2名
  • 大学院前期枠2名
  • 大学院後期枠2名
  • 短期大学枠2名

選考方法

各所属機関に所属するデザイン学会会員による選考(必ずしも所属機関代表や学科等の許諾を得る必要はない)

表彰

第3支部から賞状データをメール送付し,各機関にて印刷し行う

日程

  • 推薦期限 2026 年3月2日(別紙推薦書か本ページ内のフォームにて奨励賞担当幹事に送付)
  • 賞状データ送付 2026年3月6日(各機関の卒業式日程を考慮)

お願い:奨励賞対象学生には、第3支部研究発表会での研究発表・ポスター発表をお勧めください。

推薦方法

推薦期限は終了しました。ご推薦ありがとうございます。

以下の1,2いずれかの方法で推薦

1. オンライン推薦書フォームへ入力して送信 

2. 推薦フォーム書式(PDF)に記入したものを学生賞担当幹事にメール送付

送信先 学生賞担当幹事

学生賞担当幹事
ogawa[at]fukui-ut.ac.jp([at]=アットマーク)

2025年度第3支部研究発表会案内、参加申込、概要投稿フォーム

日本デザイン学会第3支部 2025年度 研究発表会のご案内

時下ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。日本デザイン学会第3支部では、例年開催しておりました研究発表会を、今年度は長野大学にて完全対面形式で開催いたします。つきましては、口頭発表、ポスター発表を募集しますので皆様の研究成果をこの機会に是非ご発表ください。

また、「第3支部報告集」に投稿していただけますと、研究発表会「梗概集」と合本して、「概要集」の名称で発行(電子出版、ISSN番号付き)し、研究発表会にも無料で参加できます。詳しくは「第3支部報告集に関するお知らせ」をご確認ください。

日本デザイン学会第3支部 支部長 黄ロビン

開催概要

目的

第3支部会員の活動・研究の発表会を通じて相互に知り合い、交流を深めます。

発表内容

デザインに関係したあらゆるテーマが発表対象です。発表者自身が行ってきたデザイン研究、今後のデザイン研究の方向性・発展性等について、発表形式にとらわれず、自由な発想と方法とによって発表していただきます。

開催日時

2026年2月21日(土)

受付開始:10:30 
研究発表会:11:00〜17:00(予定)

会場

公立大学法人長野大学( 2号館2階 2-203,2-205,2-206)

〒386-1298長野県上田市下之郷658-1

発表形式

口頭発表

発表時間:15分(発表10分・質疑応答 3分・入替2分)

ポスター発表

A1サイズポスター2枚まで(展示・実演を歓迎します)

※今年度は学生発表のみではなく,一般からの発表も受け付けます。

表彰制度

本発表会での口頭発表、ポスター発表から優秀演題を選出し、発表者を表彰します。

参加費

  • 会 員:1,500円
  • 会員外:2,500円
  • 学 生:500円

(参加者、発表者共通)

参加・発表の申込み

参加者は下記「参加 / 発表申込オンライン登録フォーム」からお申し込みください。
※第3支部会員に限らずご参加いただけます。

発表申し込み:  2026年1月30日(金)
発表概要提出締切:2026年2月9日(月)
参加のみ申し込み(聴講のみ):2026年1月31日(土)

提出要件

発表者は発表概要(A4サイズ1~2枚)のPDFファイル(20MB未満)を下記「発表概要オンライン登録フォーム」からアップロードしてください。
発表概要には概要を記述してください。分量は英語80Words以内、または、日本語200文字以内です。

問い合せ窓口

第3支部研究発表会 当番校事務局

〒386-1214 長野県上田市下之郷658-1
長野大学 企業情報学部 石川義宗
TEL: 0268-39-0143
E-Mail:yoshimune-ishikawa[at]nagano.ac.jp( [at] = アットマーク)


参加 / 発表申込 オンライン登録フォーム

2025年度研究発表会参加 / 発表申込フォーム  「申込期間を終了しました。」


発表概要 オンライン投稿フォーム

概要提出フォーム 「提出期間を終了しました。」

2025年度「日本デザイン学会第3支部報告集」募集案内・投稿申込

日本デザイン学会第3支部会員各位

 日本デザイン学会第3支部
支部長 黄ロビン
担当幹事 弓立順子

「日本デザイン学会第3支部報告集」に関するご案内

日本デザイン学会第3支部では、2017年度より支部会員のデザイン活動や研究活動の発表の場として、「日本デザイン学会第3支部報告集」を刊行しています。.

ここ北陸・中部地区は日本のものづくり産業の集積地であり、産業界においてもデザインが大きな役割を果たしていると言えます。報告集ではデザイン学研究に関する幅広い報告を募集いたします。発表対象は、既に具体化・商品化したものから、試作・研究レベルのものまで幅広く対象といたします。会員の皆様ならびに一般の方からも多数のご投稿をお待ちしております。

なお第3支部報告集に投稿していただけますと、研究発表会「梗概集」と合本して、「概要集」の名称で発行(電子出版、ISSN番号付き)いたします。

名称

日本デザイン学会第3支部報告集

査読

なし

目的

支部会員(一般も含む)のデザイン活動や研究活動の発表

報告集テーマ

デザインに関係したあらゆるテーマとします

報告集の体裁

WEB報告集(電子出版、ISSN番号付き)となり、第3支部研究発表概要集と合本します。

掲載料

本年度よりWEB系サイトなるため、執筆者へは報告集、抜き刷りの送付はありません)

  • 会員価格2〜6ページ:1000円
  • 一般価格2〜6ページ:3000円
振込先

ゆうちょ銀行
【店名】二〇八(読み:二ゼロハチ)
【店番】208
【預金種目】普通預金
【口座番号】2295363
【名前】コウロビン

投稿予約・論文原稿提出先

論文は報告集投稿フォームからご提出してください。

報告集担当事務局

〒463-0021 愛知県名古屋市守山区大森2丁目1723
金城学院大学生活環境学部環境デザイン学科 弓立順子
TEL:052-798-0180(代) FAX:052-798-0370(学部共通)
yudate_junko[at]kinjo-u.ac.jp  ([at]=@)

スケジュール

  1. 【申込】2026年1月31日投稿申込締切り
  2. 【原稿提出】2026年2月10日報告集原稿締切り(完全版下原稿をお送りください) 投稿料の振込(振込をもって原稿受け取りとします)
  3. 【出版】2026年3月末 WEB報告集を電子出版(WEB公開)予定

報告集フォーマット

フォーマット (docx)

フォーマット (indd)

報告集投稿申込&原稿投稿フォームへ移動

2024年度「日本デザイン学会奨励賞第3支部」報告

名 称
日本デザイン学会奨励賞第3支部
目 的
表彰制度による学生の研究・制作活動に対する評価
対 象
日本デザイン学会第3支部会員(教員)在籍の大学院、大学、短期大学において、 特に優秀な研究、制作を行った学生、大学院生
人 数
学部枠2名・大学院前期課程(修士)枠2名、大学院後期課程(博士)枠2名/各所属機関

受賞者:

(順不同)

名古屋学芸大学

シリーズ商品における『統一感』の形成
浅野 真央(メディア造形学部 デザイン学科 プロダクトデザイン領域)
推薦者:黄ロビン
本研究では、無印良品、ニトリ、IKEA、OXO、Refa、サマンサタバサ、ミッキーシリーズ、+d、星野リゾート、「あつまれどうぶつの森」のシリーズ家具、計10シリーズを調査対象とした。企業のコンセプトに基づき、形・素材など商品の特徴を抽出してから、「単純ー複雑」と「素朴ー派手」の軸にマッピング。先行文献は生活用品などに絞った研究が数多くあったが、本研究では食品や空間、ゲームまで幅広く考察した。
ボードゲームについての基礎的考察
鈴井 葉月(メディア造形学部 デザイン学科 プロダクトデザイン領域)
推薦者:黄ロビン
本研究では、まずボードゲームの歴史を調査して、メカニクスによって多量のボードゲーム形態を20類型に分類し、コンポーネント(ボードゲームを構成する内容物)を4種類と定義する。10種類のボードゲームを抽出して、事例研究を行った。その後、事例を類型化してマッピングし、多視点から深掘りして考察した。この考察に基づいて新たなボードゲームを3案を提案する。
実写映像の再構築によるアニメーション表現の探求
石川 真衣(メディア造形研究科 メディア造形専攻)
推薦者:黄ロビン
本研究は、実写映像を基に多様な手法を駆使し、新たなアニメーション表現の可能性を探求するものである。実写映像を加工・操作する中で生じる偶発的な要素〈あそび〉に着目し、実写映像と抽象的なイメージの狭間から豊かな表現を生み出している。さらに、独自のロトスコープや様々なアナログ技法を取り入れることで、映像表現の可能性を追求している点が評価に値する。(文責:齋藤正和 )
SNSユーザー自動育成プログラム
林 亮太(メディア造形研究科 メディア造形専攻)
推薦者:黄ロビン
スマートフォンをPCから制御し、SNS(TikTok)のレコメンド・アルゴリズムにより推奨される動画に対してリアルタイムで色分析を行い、特定色の面積により〈いいね〉をタップするかスワイプするかを判断するシステムを開発した。それを展覧会場で稼働させ、赤・緑・青好きのアカウントが徐々に育成されて行く様を展示した。今日、世界的に問題となっているSNSの挙動を浮かび上がらせるユニークな試みであった。(文責:佐近田展康)

金城学院大学

廃棄花を利用した壁装材の開発
光野 るな(生活環境学部 環境デザイン学科 空間デザインコース)
推薦者:弓立 順子
フラワーロス問題に着目し、自然由来の和紙と組み合わせて壁装材の開発を行った。豊田市の伝統工芸である小原和紙と廃棄花を組み合わせて紙の強度実験を行い、十分な強度の紙を生み出すことができた。新しい素材開発としてだけでなく、デザイン性の高い作品が制作できた。
金城学院大学CSR活動の企画提案
福島 涼(生活環境学部 環境デザイン学科 空間デザインコース)
推薦者:弓立 順子
プラスチックごみの問題に対し、身近な大学生活の中で取り組んだ研究である。実証実験および事前、事後アンケートから学生の意識やマイボトル利用の実態を把握した。視覚的デザインを活用したロゴの作成から、ノベルティーグッズへと展開し、環境意識向上や大学のCSR活動の企画として提案を行った。

椙山女学園大学

茶花 -抽出時間を視覚化する紅茶のティーバッグ-
大浦 沙弥音(生活科学部 生活環境デザイン学科)
推薦者:山下健
タグの形状変化によって抽出時間が分かる紅茶のティーバッグの提案である。ティーバッグを吊る糸の毛細管現象を利用して花びらの形をした紙製のタグに湯を染み込ませ、紙についた折り目に沿って花びらが開花することで抽出時間を知らせてくれる。紅茶の種類によって適切な時間が異なるため、糸と紙の種類及び組み合わせについて数多くの実験を行い、適切な条件を導き出した。この仕組みによって、待ち時間をワクワクさせる体験へ変えることができたことを評価し、ここに推薦いたします。
もようがえ -組み変えて楽しむ壁掛けインテリア-
大谷 綾香(生活科学部 生活環境デザイン学科)
推薦者:山下健
ジグソーパズルの「遊んで飾る」要素と、可変パズルの「1つのパズルで何通りものパターンを楽しむ」要素を掛け合わせた繰り返し遊んで、壁面へ飾れるインテリア用途のパズルの提案である。施設や住宅での利用を想定した木製パズルとこどもの利用を想定した遊具寄りの樹脂製パズルを制作し、どちらも3次元に加工することで、壁面へ飾った時に立体感や陰影を楽しむことができる。卒業展では実際にお子さんが長時間組み替えを楽しむ光景も見られ、完成度の高い提案であったことを評価し、ここに推薦いたします。

愛知産業大学

プロダクト開発における画像生成AI活用方法の研究
CHENG YONGJIE(造形学研究科 デザイン学専攻 プロダクトデザイン領域)
推薦者:森 理恵
本研究は、AIがデザインに関与する可能性を探り、デザイナーがより効率的に創作できる手法を検討することを目的とした。椅子のデザイン生成を通じて、AIとさまざまな技術を組み合わせた工業製造向けのデザインプロセスを模索した。しかし、生成モデルの品質には課題があり、実用化には至らなかった。しかし、本研究を通じてAIの限界や課題を深く理解し、設計の原理を体系的に把握する契機となった。これらの成果は、本研究の目的に照らして十分に意義があり、高く評価できる。
外国人観光用タクシーのデザイン
LYU BAOKUN(造形学研究科 デザイン学専攻 プロダクトデザイン領域)
推薦者:木村 光
本研究は外国人観光客に向けて、より良い旅行体験とサービスを提供できるタクシーのデザインに関する提案を行うことを目的とし、観光地の調査・分析を行った後に、AI化に対応でき、日本の文化の雰囲気が感じ取れるモビリティの提案を行った。デザインの発想と、そこに至るデザイン技法は研究の成果として優れており、今後のモビリティデザインのあり方を明確に示すことができた。

福井工業大学

少人数未就学児グループにおける英語学習への協働支援アプリケーションのUX/UIデザインの提案 ~UIプロトタイプ「InBuddy」を用いたデザインの効果の考察~
グエン トウ チャン(工学研究科 社会システム学専攻 デザイン学コース)
推薦者:川島洋一
英語学習の早期化にともない未就学児が英語を学ぶ社会情勢に着目し、学習効果の研究とUI/UXのデザイン制作を行った。子どもの効果的な学習法として、「グループ」と「アクティビティ」の考えが有効と仮説をたて、UIプロトタイプをデザインした。未就学児を対象とするユーザーテストでは、調査方法に工夫を加えデザイン効果の検証を実施しており、学術的な意義も高く評価できる。
あまみずに関する意識変容を促すツールの開発 ーグラフィックデザインからのアプローチに関する考察ー
近藤晶(工学研究科 社会システム学専攻 デザイン学コース)
推薦者:川島洋一
一般的な水道施設が存在しない環境下において、雨水を利活用する方法論に関する研究である。著者は共同研究者とともに水道施設がない離島に雨水利用施設を建設した経験や、雨水を飲料水に精製する実験的な商品開発などを通して、主にグラフィックデザインを活用して雨水を利用した飲料が安全に飲めると認識されるためのデザイン開発を行い、その効果を検証した。学会査読論文や海外のデザイン賞などでも、その成果が評価されている。
透聴
大橋寧音(環境情報学部 デザイン学科)
推薦者:川島洋一
重ね合わされた文字が、見る距離によって鮮明に見える文字の見え方が変わる作品、漢字二文字の熟語が見る方向が上下逆になっても同じ文字に読める作品など、独自のタイポグラフィ研究の成果が優れた作品に結びついた。
DECORA
加藤頼明(環境情報学部 デザイン学科)
推薦者:川島洋一
従来からあるメガネの新しい可能性を模索した挑戦的な作品である。眼鏡を広くアイウエアと捉え、レンズ・フレーム・ジョイントという構成要素を原点に遡って疑い、新たに額で支持する形を提案した。形態のバリエーションや視覚補正を超えた発展性を提案するなどの挑戦が評価された。

名古屋市立大学

「多様性のパラドックス」に関する研究 -スペキュラティブデザイン手法を用いた、過度な多様性追求がもたらす社会的分断の作品制作
島田彩矢(芸術工学部 産業イノベーションデザイン学科)
推薦者:影山友章
当たり前のように追求されている社会指針に一石を投じる,俯瞰的な着眼点が見事であった。また,スペキュラティブデザイン手法でそれらの問題点を表現した作品群もクオリティが高く,意図通り議論を巻き起こすことができていた。

名古屋工業大学

卒業制作/こどもと共奏する町工場
山内友実(工学部 社会工学科 建築・デザイン分野)
推薦者:伊藤孝紀
「担い手不足の町工場」と「創造の場が減る子どもたち」に向けた提案です。住宅地から道を引き込み、工場と地域を結ぶ。中小企業が存続するための地域に開かれた建築のあり方を示す優れた視点と実用性から推薦します。
卒業制作/中島停流所
山田赳行(工学部 創造工学教育課程 情報・社会 建築・デザイン主軸)
推薦者:伊藤孝紀
旭川の恵みを再認識するための空間を提案しています。旭川に残る中洲を敷地とし、旭川の利水を見える化し、新たな空間体験として提示しており、その優れた視点から、この作品を推薦します。

以上

2024年度「日本デザイン学会奨励賞第3支部」募集案内・フォーム

日本デザイン学会第3支部会員各位

日本デザイン学会第3支部
支部長 黄ロビン
奨励賞担当幹事 廣瀬伸行、板垣順平

「日本デザイン学会奨励賞第3支部」に関するお知らせ

日本デザイン学会第3支部では、支部会員のデザイン活動や研究活動の発表の場として、研究発表会、懇親会を開催し、会員間の交流を促進して参りました。これまでの研究発表会においても、学生・大学院生によって将来性を感じさせる優秀な作品や研究成果が発表され、学生間の刺激や交流が図られてきたと考えています。

日本デザイン学会第3支部幹事会の学生表彰制度につきましては、各所属機関(大学、大学院、短期大学)において優秀な研究・制作活動を行った学生・大学院生を対象とした「奨励賞」と、第3支部研究発表会においての優秀な研究発表・ポスター発表を対象とした「優秀発表賞」の2制度を設け、2013年度よりスタートさせています。

今回のお知らせは、各所属機関においての優秀な研究、制作活動を対象とした奨励賞表彰対象者の選考と推薦に関するお願いとなります。お手数をおかけしますが、本趣旨をご理解いただき、以下の選考方法、日程等をご確認いただき、表彰対象者をご推薦下さい。なお、2021年度より連名の表彰を廃止して、個人を表彰します。

名称

日本デザイン学会奨励賞第3支部

目的

表彰制度による学生の研究,制作活動に対する評価

対象

日本デザイン学会第3支部会員(教員)在籍の大学院,大学,短期大学において、特に優秀な研究,制作を行った学生,大学院生

人数

各所属機関

  • 学部枠2名
  • 大学院前期枠2名
  • 大学院後期枠2名
  • 短期大学枠2名

選考方法

各所属機関に所属するデザイン学会会員による選考(必ずしも所属機関代表や学科等の許諾を得る必要はない)

表彰

第3支部から賞状データをメール送付し,各機関にて印刷し行う

日程

  • 推薦期限 2025 年3月3日(別紙推薦書か本ページ内のフォームにて学生賞担当幹事に送付)
  • 賞状データ送付 2025年3月7日(各機関の卒業式日程を考慮)

お願い:奨励賞対象学生には、第3支部研究発表会での研究発表・ポスター発表をお勧めください。

推薦方法

推薦期限は終了しました。ご推薦ありがとうございます。

以下の1,2いずれかの方法で推薦

1. オンライン推薦書フォームへ入力して送信

2. 推薦フォーム書式(PDF)に記入したものを学生賞担当幹事にメール送付

送信先 学生賞担当幹事

学生賞担当幹事
hirose[at]jssd3b.jp([at]=アットマーク)

2024年度「日本デザイン学会第3支部報告集」募集案内・投稿申込

日本デザイン学会第3支部会員各位

 日本デザイン学会第3支部
支部長 黄ロビン
担当幹事 弓立順子

「日本デザイン学会第3支部報告集」に関するご案内

日本デザイン学会第3支部では、2017年度より支部会員のデザイン活動や研究活動の発表の場として、「日本デザイン学会第3支部報告集」を刊行しています。

ここ北陸・中部地区は日本のものづくり産業の集積地であり、産業界においてもデザインが大きな役割を果たしていると言えます。報告集ではデザイン学研究に関する幅広い報告を募集いたします。発表対象は、既に具体化・商品化したものから、試作・研究レベルのものまで幅広く対象といたします。会員の皆様ならびに一般の方からも多数のご投稿をお待ちしております。

なお第3支部報告集に投稿していただけますと、研究発表会「梗概集」と合本して、「概要集」の名称で発行(電子出版、ISSN番号付き)いたします。

名称

日本デザイン学会第3支部報告集

査読

なし

目的

支部会員(一般も含む)のデザイン活動や研究活動の発表

報告集テーマ

デザインに関係したあらゆるテーマとします

報告集の体裁

予定として、本年度よりWEB報告集となり、第3支部研究発表概要集と合本します。

掲載料

本年度よりWEB系サイトなるため、執筆者へは報告集、抜き刷りの送付はありません)

  • 会員価格2〜6ページ:1000円
  • 一般価格2〜6ページ:3000円
振込先

ゆうちょ銀行
【店名】二〇八(読み:二ゼロハチ)
【店番】208
【預金種目】普通預金
【口座番号】2295363
【名前】コウロビン

投稿予約・論文原稿提出先

論文は報告集投稿フォームからご提出してください。

報告集担当事務局

〒463-0021 愛知県名古屋市守山区大森2丁目1723
金城学院大学生活環境学部環境デザイン学科 弓立順子
TEL:052-798-0180(代) FAX:052-798-0370(学部共通)
yudate_junko[at]kinjo-u.ac.jp  ([at]=@)

スケジュール

  1. 【申込】        2025年1月31日投稿申込締切り
  2. 【原稿提出】  2025年2月10日報告集原稿締切り(完全版下原稿をお送りください)
    投稿料の振込(振込をもって原稿受け取りとします)
  3. 【出版】        2025年3月末 WEB報告集を電子出版(WEB公開)

フォーマット

報告集フォーマット

申込期限は終了しました。ご推薦ありがとうございます。

2024年度第3支部研究発表会案内、参加申込、概要投稿フォーム

日本デザイン学会第3支部 2024年度 研究発表会のご案内

時下ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。日本デザイン学会第3支部では、例年開催しておりました研究発表会を、今年度は金城学院大学にて完全対面形式で開催いたします。つきましては、口頭発表、ポスター発表を募集しますので皆様の研究成果をこの機会に是非ご発表ください。

また、「第3支部報告集」に投稿していただけますと、研究発表会「梗概集」と合本して、「概要集」の名称で発行(電子出版、ISSN番号付き)し、研究発表会にも無料で参加できます。詳しくは「第3支部報告集に関するお知らせ」をご確認ください。

日本デザイン学会第3支部 支部長 黄ロビン

開催概要

目的

第3支部会員の活動・研究の発表会を通じて相互に知り合い、交流を深めます。

発表内容

デザインに関係したあらゆるテーマが発表対象です。発表者自身が行ってきたデザイン研究、今後のデザイン研究の方向性・発展性等について、発表形式にとらわれず、自由な発想と方法とによって発表していただきます。

開催日時

2025年2月22日(土)

受付開始:10時00分より
研究発表会:10時30分 ~ 17時(予定)

会場

金城学院大学(E1棟 2階 205・206)

〒463-8521 愛知県名古屋市守山区大森2丁目1723

発表形式

口頭発表

発表時間:15分(発表10分・質疑応答 3分・入替2分)

ポスター発表

A1サイズポスター2枚まで(展示・実演を歓迎します)

※今年度は学生発表のみではなく,一般からの発表も受け付けます。

表彰制度

本発表会での口頭発表、ポスター発表から優秀演題を選出し、発表者を表彰します。

参加費

  • 会 員:1,500円
  • 会員外:2,500円
  • 学 生:500円

(参加者、発表者共通)

参加・発表の申込み

※第3支部会員に限らずご参加いただけます。

◇発表申し込み:  2025年1月31日(金)
 発表概要提出締切:2025年2月10日(月)

下部の参加 / 発表申込オンライン登録フォームからお申し込みください。
発表者は全員、発表概要(A4サイズ1~2枚)のPDFファイル(20MB未満)を発表概要オンライン登録フォームからアップロードしてください。
◎発表概要には、英語(80 Words以内)または、日本語(200文字以内)の概要を記述してください。

  • 発表概要フォーマット(docx)
  • 発表概要フォーマット(indd)
◇参加のみ(聴講のみ)申込み締切:2025年2月1日(土)

参加 / 発表申込オンライン登録フォームからお申し込みください。
※オンライン登録フォームからの各申込、概要提出に不具合が発生した場合は下記事務局にお問合せください。

事 務 局(お問合せ窓口)

研究発表会担当事務局

〒386-1214 長野県上田市下之郷658-1
長野大学 企業情報学部 石川義宗
TEL: 0268-39-0143
E-Mail:yoshimune-ishikawa[at]nagano.ac.jp( [at] = アットマーク)


参加 / 発表申込 オンライン登録フォーム

参加/発表申込フォーム 「申込期間を終了しました。」


発表概要 オンライン投稿フォーム

概要提出フォーム 「申込期間を終了しました。」